進化するデジタルツールの普及とともに手書きからデジタルに移行する人が増えています。断然デジタル派だという、ビジネス書作家の戸田覚さんに、デジタル手帳の良さについて話を聞きました。「私自身は2000年には紙の手帳をやめ、完全にデジタルに切り替えました。漠然とした記憶を手掛かりに、その時の内容を知りたい場合、デジタルであれば何らかのキーワードを打ち込めば、瞬時に記録が出てきます。しかも今では、録音、録画、写真の貼付、名刺の登録など、その場ですぐできます。たとえば「朝日新聞出版手帳取材」の欄をワンタッチすれば、ライター、カメラマンの各名刺、取材内容の録音と録画、撮影した資料などをまとめて取り出せる。それを担当編集者と共有も可能です。打ち合わせなどの日時を決めたい時も、スケジュールが共有されていれば、相手の空いている日に予定を書き込めばいいのですから、時間のロスがありません。『デジタルは便利だけど、手書きの良さがない』といった声もありました。しかし今は、手書きのアプリが登場し、1本のペンで好きな色を利用でき、マルやサンカクなども自由自在。紛失で情報が消失するリスクのある紙と違い、デジタルなら、スマホやパソコンが壊れてもデータは消えないので、安心です。デジタル初心者に紹介するなら、「GEMBA Note(手書きで紙の手帳のよう。iOS向け)」「Yahoo!かんたんカレンダー(無料アプリの中ではベーシックだけれど機能充実。iOS、Android向け)」「カレンダーZ(月表示が見やすい。iOS、Android向け)」。それでなくても、まずは無料アプリを片っ端から試してみればいい。一つのアプリにスケジュールを入力すれば、インストールしているアプリすべてにその情報がいきます。その中で気に入ったものがあれば、集中的に使えばいいのです。」