“KDDIでは5Gの大幅拡充を表明しています。KDDIの5Gの現状についてまとめてみましょう。
【2024年4月以降に5Gエリアを大幅拡大】
KDDIハ4月以降に首都圏の5Gエリアを大幅に拡大することを発表しています。5G回線で使用する周波数帯は3.7GHz帯、4GHz帯の基地局となっており、電波を発射する際の出力を増強するためです。 3.7GHz帯や4GHz帯などの周波数帯はSub6と呼ばれています。このSub6は通信の通り道である帯域の幅がとても広く、速度が出やすいです。現在は基地局の建設も急ピッチに行われていて、それが実現すれば首都圏のSub6エリアは、現在の2倍ほどまで拡大されると言われています。
【通信速度・通信品質が大幅に改善される可能性あり】
KDDIは現在でも5Gの人口カバー率が90%を超えています。そのため通信がスムーズで繋がりやすいですが、これは4Gで使用していた周波数帯を5G用に転用したエリアが広いためです。そのためSub6エリアとは違って、通信速度は5Gであっても4Gとさほど変わらないという状況です。しかし今回の出力増強によってSub6のエリアが拡大されれば、首都圏では通信速度だけではなく、通信の品質も改善されることが期待されています。
【これまで電波を発射する際の出力が抑えられていたワケとは?】
5G回線で使用する周波数帯は3.7GHz帯、4GHz帯の基地局ですが、これまでは電波を発射する際の出力が抑えられていました。その理由は、3.7GHz帯、4GHz帯が衛星通信と干渉するためです。周波数帯が割り当てられた時期は衛星通信事業者の方が早かったため、KDDIなど大手通信事業者は出力を抑えることが国から義務付けられていました。
そこで衛星通信事業者のスカパーJSATと協力し、衛星通信の地上局を移設するなどして通信干渉が起こりにくい状況を整備してきたのです。首都圏では4月以降に出力を増強できる条件が整ったということになります。
同じ周波数帯は大手携帯電話会社が利用していますが、KDDIでは出力に制限はあっても、出力増強ができる時に備えて基地局を着実に増やしていたのです。KDDIは3.7GHzの吉局数は大手4社の中で最も多くなっています。
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