バッテリーがもたないのは3Gから4Gへと通信規格が進化した点も大きいです。通信速度が高速になり、それを常時接続するブロードバンド化も進んでいます。またスマホはWi-FiやBluetoothなど複数の通信方式を使って、GPSやジャイロセンサー、照度センサーなど、実に多くのセンサーを搭載しているのです。また、これらを制御するモバイルプロセッサーも性能が日々アップしています。搭載する部品が増えて、それぞれの性能がアップしたことで、全体の消費電力が徐々に増えていったのです。ただメーカーやキャリアもそれに手をこまねいていたわけではありません。スマホの動作ログとバッテリー消費を見える化する「TRYGLE POWER BENCH」です。「Android OSについては、バージョンアップとともにOSの基本性能がかなり良くなりました。ハード面でも、プロセッサーやセンサーなどの集積化が進んで、性能アップの割に小型化と省電力化を実現しているのです。また消費電力を意識した制御技術も発達しました。例えば液晶パネルのバックライト点灯を細かく制御したり、再描画する際の制御を小刻みに行なったりということです。またバックグラウンドで起動しているアプリやタスクを意識的に終了させる方法も今では一般的です。各メーカーが用意するエコモードも高度化しています